Illustratorの推奨スペックとパソコンの選び方

Illustrator推奨スペックとパソコン選びのポイントを解説

Illustratorの推奨スペックとパソコンの選び方

ここが知りたい!

Illustratorの推奨スペックは?

Illustrator用パソコン選びのポイントを知りたい

ここでは、 Illustratorを使うパソコンを検討してる方に向けて 「Illustratorの推奨スペック」と 「失敗しないパソコン選びのポイント」 を解説しています。

「Illustratorに最適なスペックは?」 「CPU、メモリ、グラフィックボードは何を優先する?」 このような、パソコン購入前に気になることを取り上げて、 初心者向けにできるだけわかりやすく丁寧に解説します。

あなたの情報収集のお手伝いができればうれしいです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 趣味で絵を描くサラリーマン
  • エンジニアでパソコン得意
  • パソコン提案の仕事もしている
  • すぐジブリネタ言っちゃう派

目次

Illustrator(イラストレーター)の推奨スペック

まず、Illustratorの動作環境についてですが、 Adobe公式サイトのIllustratorのページに載っています。

Illustratorの必要システム構成・Adobe公式サイト

ここでは、必要最低限のスペックと 推奨のスペックの両方が掲載されています。

ただ、CPUやグラフィックボードに関しては、 具体的な製品ではなく、 幅広い製品を指すような表記になっています。

そこで、もう少し具体的なスペックに置き換えたものを 下のスペック表として示します。

Adobe公式サイトに載っている動作環境情報から、 イラスト作成に重要な「CPU、メモリ、グラフィックボード」をピックアップして、 いま世の中で販売されているパソコンのパーツにすると、 Illustrator(イラストレーター)に最適なスペックの目安はつぎの表になります。

Windowsスペック目安

CPU
  • Corei5
  • Corei7
  • Core Ultra5
  • Core Ultra7
  • Ryzen5
  • Ryzen7
  • Ryzen AI5
  • Ryzen AI7
メモリ
  • 16GB以上
グラフィックス
  • NVIDIA GeForce RTXシリーズ
  • AMD Radeon RXシリーズ
  • インテル Arcシリーズ
GPU 4GB以上

Macのスペック目安

CPU
  • Apple Mシリーズ
  • Apple M Proシリーズ
メモリ
  • 16GB以上

グラフィックスはNVDIAのような専用グラフィックスがあると より快適に動作をします。

これは、Illustrator(イラストレーター)では、 GPUを使った高速表示機能があるためです。

例えば、200dpiや350dpiのような大きなイラストを作成するとき、 GPUメモリが多いパソコンを使うと ズームやスクロール表示が高速にできます。

ただ、インテルArcのようなCPU内蔵グラフィックスでも、 動作の快適性で問題になることはほとんどありません。 そのため、グラフィックスは予算にあったスペックを選ぶのがおすすめです。

メモリはイラストが複雑になるにつれて、 容量を増やすのが最適です。 レイヤー数が増えるほどメモリを多く使います。 また、サイズが大きいほどメモリを多く消費します。

CPUはミドルレンジ以上のスペックが最適です。 Illustrator(イラストレーター)は、 CPU性能が良いほど快適に動作します。

特に300dpi以上の印刷物やポスターを作る場合は、 Corei7、CoreUltra7、Ryzen AI7といった グレードの高いCPUがおすすめです。

MacではMacBookAir、iMacのようなMシリーズが搭載されたパソコンでも快適に動作します。 大きなサイズのイラストを作る場合は、 M Proシリーズが搭載されているMacBookProが重宝します。

Illustrator(イラストレーター)パソコン選びのポイント

Illustratorを使うパソコンを選ぶときに 「ココはおさえておきたい!」というポイントは次のとおりです。

  • CPUスペックを優先する
  • ソフト複数起動なら大容量メモリ
  • グラフィックボードはコスパ重視

この3つのポイントを知っておくことで、 失敗しないパソコン選びができるでしょう。

各ポイントについて もう少し詳しく説明していきます。

CPUスペックを優先する

パソコン選びのポイントの1つ目は 「CPUのスペックを優先する」です。

画像を扱うソフトや3D系ソフトは、 どうしてもグラフィックボードが注目されがちです。 しかし、 「ソフトウェアの快適度を左右するのはCPUのスペック」 です。

例えば、 解像度の高いモニターを使ってイラスト作成する場合、 表示速度が速いと違和感なく作業することができます。 逆にこの画面の表示速度が遅いと、反応速度が遅いという感覚になり、 少しストレスを感じることがあるのです。

そして、この高解像度の高速表示に関わってくるのが、CPUのスペックです。 CPU性能が低いと表示速度も遅くなるのです。

ただ見た目では反応速度の違いはほどんどわかりません。 しかし、Illustrator(イラストレーター)にある程度慣れてくると、 操作中に数ミリ秒の違いで違和感を感じるのです。

こういうストレスをできるだけなくすためにも スペックの高いCPUがおすすめなのです。

また、グラフィックボードのGPUを使って フィルタ処理を速くしたとしても、 CPUの性能が不足していると表示が遅れてしまいます。

つまり、グラフィックボードの性能を100%活かすためには、 相応のCPUスペックが必要になるということです。

ちなみに、具体的におすすめのCPU性能は、 作成するイラストによって違ってきます。

一般的によく使われる 「WEB向けの72dpi~150dpiのイラスト」を作成する場合は、 Corei5、CoreUltra5、Ryzen AI5でも快適に動作します。 MacだとMシリーズです。

「サイズが150dpi~350dpiでレイヤー100個以上のイラスト」のように 大きめのイラストやデザインをするには、 Corei7、CoreUltra7、Ryzen AI7が最適です。 MacであればM Proシリーズがおすすめです。

ソフト複数起動なら大容量メモリ

パソコン選びのポイントの2つ目は、 「Illustrator(イラストレーター)と共に、 他のソフトを複数起動する場合はメモリを多くすること」 です。

ソフトの複数起動は、各ソフトでメモリを多く消費するため、 容量の多いメモリが必要になります。

例えば、IllustratorとPhotoshopを同時に起動させて イラスト作成作業を行うこともあるでしょう。 この場合は、IllustratorやPhotoshopの最低条件のメモリ量だと 両方のソフトの動作が極端に遅くなることがあります。

ソフトウェアはメモリ不足になると、 SSDをメモリの代わりに使うため、速度が急激に遅くなります。 こうなると、作業中にかなりのストレスを感じます。

もし、複数のソフトを起動しながらイラスト作成を考えているならば、 推奨スペック以上のメモリ容量を選ぶことをおすすめします。

私の経験則でのおすすめは、 最低でも16GB以上がおすすめです。 IllustratorとPhotoshopを同時に使うことも多いですが、 72pdiサイズで2000x2000ピクセルの画像を扱うような場合は、 特にひっ迫することも少ないです。

150dpi以上の大きなサイズとPhotoshopで5000x5000ピクセルのような 画像を扱う場合は、32GBメモリがおすすめです。

グラフィックボードはコスパ重視

パソコン選びのポイント、3つ目は 「グラフィックボードはコストパフォーマンスを重視して選ぶこと」 です。

なぜコスパに注目するのか? その理由は 「Illustratorを使うにあたってグラフィックボードの重要性はそこまで高くないから」 です。

例えば、 3DCADやVRで使うようなハイエンドのNVIDIA RTXシリーズをIllustratorで使ったとしても、 劇的に作業効率が上がることはないでしょう。 「価格に見合った作業効率」を得ることは難しいと、 個人的に感じています。

MacBookで言えば、 イラスト作成においてGPUが10コアと32コアで劇的な差があるか?と言われれば、 価格に見合った効率を得るのは難しいでしょう。

また、グラフィックボードのGPUを使った機能は限定的です。 その機能を普段使わなければ、あまり恩恵を受けれません。

私の提案は、 グラフィックボードにお金をかけるならば、 CPUスペックを上げることやメモリ容量を増やすことを 検討した方がお得という考えです。

私の個人的なおすすめとしては、 GPUメモリ4GB以上のGeForce RTXシリーズ、 Radeonシリーズがコスパが高くて最適です。

Illustratorに最適なスペックのパソコンについて、 別のページで紹介しています。 もし興味があれば、こちらも合わせてご覧ください。

厳選!おすすめイラスト描きパソコン10選

私が使っているIllustrator(イラストレーター)パソコン

私が仕事でIllustratorを使っているパソコンは、 DELLのノートパソコンです。

DellでIllustrator起動

スペックは次のとおりです。

CPU
  • Corei5
メモリ
  • 16GB
グラフィックス
  • インテル IrisXe

第13世代のCorei5でクロックが1.3GHzです。 メモリは16GBで、グラフィックスはCPU内蔵のIrisXeです。

IllustratorでWEB向けのデータを作ることが多いですが、 特に困ることはありません。 72dpiでB5サイズのデータを作っても特に 動作が遅くなったりすることはありません。

ただ、Photoshopと同時に立ち上げると、 かなり動作がもっさりした動きになります。

大きなサイズのイラストや画像データを作る場合や、 IllustratorとPhotoshopを同時に立ち上げるときは、 家で使っているゲーミングPCを使います。

私のお絵描き環境

ノートパソコン ゲーミングPC
外部モニター DELL 24インチ WQHD
板状ペンタブレット ワコム intuos スモールサイズ

ノートパソコンはゲーミングPCです。 Corei7、32GBメモリ、GeForce RTX3060と かなりスペックの良いパソコンです。

IllustratorとPhotoshopを同時に起ち上げて、 大きなサイズのイラストや画像を作成しても 快適に動いてくれます。

Illustratorはマウスで操作しますが、 Photoshopではペンタブを使ってイラストを描いています。

この経験を活かして選んだ 「Illustratorに最適なパソコン」も別のページで紹介しています。 もし興味があれば、こちらも合わせてご覧ください。

厳選!おすすめイラスト描きパソコン10選

まとめ

「Illustratorの推奨スペックとパソコンの選び方」 についてのまとめです。

Illustratorの推奨スペックは Adobe公式サイトから確認できる。

Illustrator用パソコン選びのポイントは3つ。 「CPUのスペックを優先する」 「ソフトを複数起動するならメモリを多くする」 「グラフィックボードはコスパ良いのがお得」

CPUはソフトの処理速度だけではなく、 表示速度も関わってくるので、 作業効率的に最も重要。

Illustratorを使う時にPhotoshopなど他のソフトを同時に使う場合は、 大容量メモリ、高性能CPUを選ぶのがおすすめ。

グラフィックボードはそこまで重要ではないので、 コスパが良い物を選ぶのがおすすめ。

関連記事

イラスト中級者におすすめモニター解説・板タブと液タブ

イラスト作成用のパソコンはどのメーカーがおすすめ?

初心者向け!デジタルイラストにおすすめの本

液タブを使うのに必要なものはコレ!

無料イラストソフトが選ばれない3つの理由

Adobeイラストレーターの独学に必要な3つのモノ

クリスタ推奨PC!おすすめノートパソコンとデスクトップ

失敗しないイラスト用パソコンの選び方!おすすめはコレ

イラスト初心者向け!失敗しないペンタブの選び方

主婦がイラストレーターになるための3つの行動

初心者向け!イラスト作成パソコンの予算はいくら必要?

初心者向け!ノートパソコンで絵を描く方法はコレ

Photoshopの推奨スペックとパソコンの選び方

CLIP STUDIOの推奨スペックとパソコンの選び方

SAIの推奨スペックと失敗しないパソコンの選び方

PainterEssentialsの推奨スペックとパソコンの選び方

Painterの推奨スペックと失敗しないパソコンの選び方

失敗しない!イラスト作成用ノートパソコンの選び方

イラスト作成はデスクトップとノートパソコンどちらがいい?

失敗しないイラスト用パソコンの選び方!おすすめはコレ

CLIP STUDIOの推奨スペックとパソコンの選び方

イラスト描きのおすすめMacはコレ!MacBookとiMac

失敗しない!漫画用パソコン選び3つのポイント

イラスト描きもゲームもしたい!おすすめゲーミングPC6選

イラスト作成用のゲーミングPCで重要な3つのスペック

イラストPCのグラフィックボードの選び方・液タブならコレ

イラスト作成はWindowsとMacどっち?選び方はコレ!

初心者向け!イラスト描きにおすすめのモニター5選

初心者向け!デジタルイラストを描くのに必要なものはコレ

Copyright (C) イラストパソコン選び入門サイト. All Rights Reserved.