イラスト向けWindowsタブレットとiPadの違いを解説
ここが知りたい!
イラスト描くのにWindowsタブレットとiPadどちらを選べばいい?
ここではイラスト用タブレットを検討している方に向けて 「WindowsタブレットPCとiPadの特長」 と「WindowsタブレットPCとiPadはどのような人に向いているか?」 について解説していきます。
「WindowsタブレットとiPadを比較したい」 「Windowsタブレットが向ている人は?」 「iPadが向いている人は?」 このように、タブレット購入に知っておきたいことを取り上げて、 できるだけわかりやすく丁寧に解説します。
あなたのお絵描きライフのお手伝いができればうれしいです。
ちなみにここで説明するWindowsタブレットPCとは、 タブレットのように使える2in1ノートパソコンです。 液タブや板タブのようなペンタブレットではありません。
もし、液タブや板タブのようなペンタブレットについて 知りたいという方は、 別のページでまとめていますので、どうぞそちらをご覧ください。
この記事を書いた人
さくら
- 趣味で絵を描くサラリーマン
- 3D系のエンジニア
- パソコン提案の仕事もしている
- すぐジブリネタ言っちゃう派
目次
WindowsタブレットPCとiPadの比較
イラストを描くのに適しているタブレットとして、 WindowsタブレットPCとiPadが有名です。 WindowsタブレットPCは「2in1パソコン」とも呼ばれています。
さて、どちらを選べばいいのか?とても悩みどころです。 イラスト用タブレットを選ぶポイントとしては、 「どのようなスタイルでタブレットを使うか」 を想像することです。
例えば、 「スタバやファミレスで気分転換しながらイラストを描くことが多い」とか 「描いたイラストをSNSやブログによくアップする」といった感じです。
自分がどのような目的でイラストを描いて、 それをどのように使ったり、 編集したりするかでどちらが向いているのかが変わってきます。
とはいえ、「自分がどちらに向いているのか?」を考えるためには、 まずWindowsタブレットPCとiPadにどのような差があるのかを 知る必要があります。
WindowsタブレットPCとiPadの差を簡単に比較すると、 下のような表になります。
タブレット比較
「◎・〇・△」の3段階評価
iPad | WindowsタブレットPC | |
---|---|---|
描き心地 | ◎ | ◎ |
可搬性 | ◎ | △ |
作業性 | △ | ◎ |
バッテリー | 〇 | 〇 |
ソフト種類 | △ | ◎ |
評価については私の個人的な主観が含まれていますが、 体感したことや調べたことを考慮して評価しています。
そのため、 比較内容の評価は、あくまで目安として考えていただけると助かります。
描き心地
まずは描き心地ですが、 最近のWindowsタブレットPCはiPadでは、 そこまで大きな差はない描き心地になっています。
WindowsタブレットPC、iPadともに筆圧感知の良好さはもちろん、 ジッターと呼ばれるブレや、ペンと画面表示の遅延も少なく イラストを描くには十分なスペックになっています。
例えば、漫画さんやイラストレーターさんが 比較して点数をつけているサイトもあります。 ここでは、描き心地にほとんど差はなく、 好みの問題になっている印象です。
プロの絵描きによるSurface Pro 6 と iPad Pro の評価
可搬性
可搬性は、iPadの方がサイズが小さいので圧倒的に軽くて 持ち運びに優れています。
例えば、iPad Airでは10.9インチで重さは461gですが、 WindowsタブレットPCは12~15インチで1.4kg程度はあります。
外出先に持ち歩いてイラストを描く人にとっては、 重さはかなり気になるところです。
作業性
作業性については、 作業効率が良いのはWindowsタブレットPCです。
イラストを描くにあたっては、作業効率はあまり変わらないと感じています。 しかし、そのあとSNSにアップしたり、 YouTubeのための動画編集をしたりといった、 イラストをコンテンツにするための作業でかなりの差があります。
例えば、SNS、YouTubeコンテンツにするにあたり イラストのほかに文章を書くことも必要です。 この場合、マウス操作ができたり、 キーボードがあった方が圧倒的に作業効率が良いです。
動画でもセリフの文字起こしも必要ですから、 キーボードが役立ちます。 また、動画編集は電子ペンよりもマウスの方が使いやすいこともしばしばあります。
このような理由で、 WindowsタブレットPCの方が作業性が有利です。
バッテリー
続いてはバッテリーの持ちについてです。 正直言うと、iPadもWindowsタブレットPCもどちらも 長時間バッテリーは持ちます。
WindowsタブレットPCは機種にもよりますが、 おおよそ9~10時間程度は連続駆動します。 iPadもほぼ同じです。
ただ、WindowsタブレットPCはACアダプターが付いているので、 持ち歩くことで電源があれば充電できるのがポイントです。
ソフト種類
最後にソフトの種類についてです。 使えるイラスト作成ソフトの種類は、 圧倒的にWindowsタブレットPCの方が多いです。
CLIP STUDIO PAINT、Illustrator、Photoshop などの有名ソフトはどちらも使えますが、 PainterやSAIといったソフトはWindowsタブレットPCが必要になります。
そして何よりも違うのが、 WindowsタブレットPCでは いつも使っているユーザーインターフェースのイラストソフトで 絵を描くことができるところでしょう。
例えば、PhotoshopではiPad版がありますが、 Windows版と比べると見た目にも機能にも大きな差があります。 iPad版には、独自ブラシの使用制限というような 一部機能の制限があり、使い勝手が違うのです。 IllustratorもiPad版では、パソコン版と見た目が若干違います。
CLIP STUDIO PAINTを使う場合は iPadでもWindowsタブレットPCでも同じですが、 他のソフトは違うわけですね。
Windowsタブレットが向いている人
WindowsタブレットPCが向いている人は、 「絵を描くこと以外にもタブレットを使いたい人」 におすすめです。
おすすめの理由は 「WindowsタブレットPCは作業性に優れているため」 です。
例えば、描いたイラストをSNSやYoutubeコンテンツとして使う場合、 「イラストを描く」こと以外に多くの作業があります。 文章を書くことも必要ですし、 動画の場合は編集作業も必要です。
文章を書くのはキーボードがあることで フリック入力よりもはるかに効率が良いです。 また、動画編集はiPad版ソフトよりも パソコン版ソフトの方が機能も多く使いやすいことも多いです。
Windowsの方がソフトの種類も多く、 選択肢が広がり自分の慣れたソフトで編集することも容易です。
こういう理由で、 イラスト描き以外にも多くの作業をタブレットでしたい方には WindowsタブレットPCがおすすめです。
iPadが向いている人
iPadが向いている人は 「持ち歩きが多く、いろいろな場所でイラストを描きたい」 と考えている場合におすすめです。
なぜか? その理由は 「iPadはサイズが小さく重さも軽いため気軽に持ち運びができるため」 です。
例えば、家の中で作業をするよりも カフェやファミレスで作業をするのが好きな方にはiPadは最適です。 「重さ」というのは意外に気になるものです。 WindowsタブレットPCのように1kg以上あるものを持ち歩くのは、 仕事などの必要に迫られたとき以外は できるだけ避けたいと考える人は少なくありません。
「iPadは軽いから持っていても肩がこらない」 などの手軽さがあるからこそ持ち歩くわけです。
こういう理由から 外でイラストを描くことが好きな人にiPadをおすすめしています。
また、MacBookやiMacといったMac製品をすでに持っている方にもおすすめです。
Apple製品はすべてのデバイスを同期できるため、 ファイルの管理がしやすいというメリットがあります。
カフェで簡単なイラストを描くときにはiPadを使って、 家に帰ってしっかり仕上げするときにMacBookを使う、 といった流れが手間なくできます。
このような理由から、 MacBookやiMacを使っている人はiPadを使いやすいと思う傾向にあります。
おすすめのタブレット・iPad
このサイトでは、 「イラスト作成に最適なおすすめのタブレットPCとiPad」 も紹介しています。
iPadと2in1ノートパソコンを中心に 持ち運びや描き心地に優れているタブレットをピックアップしています。
もし興味があれば、 こちらも合わせてご覧ください。
まとめ
「イラスト用タブレットはWindowsとiPadどっち?」 についてのまとめです。
WindowsタブレットPCとiPadのどちらを選ぶのがいいか?は、 「タブレットの用途」で決めるのが失敗しない選び方。
WindowsタブレットPCは 「描き心地」「作業のしやすさ」「ソフトの種類の豊富さ」が特長。
iPadは「描き心地」「持ち運びやすさ」が特長。
WindowsタブレットPCに向いている人は、 絵を描くだけにタブレットを使うのではなく、 SNSで文章を書いてイラストをアップしたり、 イラスト作成コンテンツなどの動画制作をしたりなど 他の作業もしたい方に向いている。
iPadが向いている人は とにかく持ち運びことが多い人に向いている。 スタバやファミレスで勉強をするタイプの人は、 軽くて小さなiPadが気兼ねなく持ち運べるのでおすすめ。
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